寒冷地の住宅地等では冬期間の降り積もり、除雪された雪を寄せておく場所が無くなってしまいます。 そこで考えられたのがこの消流雪溝です。

 

 消流雪溝はグレーチング蓋を開け、側溝へ雪を入れて溝内の水で溶かすという仕組みになっています。

側部方式「消流雪溝」の機能を最大限に活かすためのポイント

ポイント1

 

消流雪溝の溝内で、凍結などにより雪が詰まった状態になっても側部に設けられているバイパス水路によって水が通るため、溢水することはありません。 (弘前大学農学部実験データ) 

 

ポイント2

 

通水網(バイパス水路の隔壁)は、海水や雑排水などによって腐食することがない材質を使用しています。メンテナンスについては、雪がとけた春に一度、止水板を取り外し付着したゴミを取り除くだけとなっています。また、下部が開放されているので汚泥など堆積することがなく、一般の道路側溝と同様の維持管理ができます。

 

ポイント3

 

止水板・スクリーンは、使用しない期間は溝内に収納できる構造になっています。

ポイント4

 

消流雪溝は超節水型ですから、止水板は水漏れ防止を第一議と考え、右の写真のレール部分にゴムで縁どりされた止水板がピッタリ入るため、少量の水でも速やかに貯水できるように工夫されています。

       

ポイント5

 

投雪口のグレーチングは、厳寒時でも凍結して蓋が開かないトラブルがないようにダブルパッキン(特許)を装着し、蓋を閉めた時の騒音防止にも役立てています。

 

ポイント6

 

コンクリート蓋は全て、裏面に振動騒音防止用のゴムパッキンが埋め込まれ、人や車が蓋の上を通っても音が出ないように配慮しています。


system-A 水の通るバイパスをしっかり確保したタイプです

雪国の官・学・民が力を結集して創られた雪国のための側溝であり、考えられるリスクにも充分対応できるシステムになっています。 

消流雪溝の敷設は、基本的に①投雪溝→②貯雪溝→③止水溝→④貯雪溝の連接になります。

 

なお、設計条件などにしたがって、システム-A・Bの一部を併用することができます


system-B コストパフォーマンスと実用性を兼ね備えたタイプ

トータルコストに力点をおいたシステムであり、繰り返し行った実地の試験と、更には弘前大学農学生命科学部による同校の溝内で行われた実験の結果、溢水しないことが立証されました。 

消流雪溝の敷設は、基本的に①投雪溝→②貯雪溝→③止水溝→④貯雪溝の連接になります。

 

なお、設計条件などにしたがって、システム-A・Bの一部を併用することができます。


ダウンロード
このページを印刷する
消流雪溝.pdf
PDFファイル 2.5 MB